家を売却する前には、不動産会社に査定依頼することをおすすめします。そうすれば、どれぐらいの金額で売却できるのかわかり、自分に合った不動産会社に出会える可能性もあるからです。
このページでは、家を高額査定してもらうためのポイントや事前準備など注意点を紹介します。
家の査定全般について知りたい方は、 「家の査定を完全解説|はじめての査定を成功させるコツ」の記事をご覧ください。
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家の査定ポイント1:立地や周辺環境の利便性
家の査定では、家が建っている立地や周辺環境の利便性がチェックされるポイントです。具体的には、最寄りの駅まで歩いて何分かかるのか、バス停は近くにあるのか、商業施設・公共施設など利便施設があるかどうかを確認されます。
もちろん、生活利便性の高い立地・周辺環境になっている場合、住宅の価値を上げられます。しかし、騒音や振動があったり、近くに汚臭を発生する施設があったりした場合、マイナスポイントとなります。
また、利便性だけでなく、土地はどこにあるかでおおむね価格が決まっています。その価格のことを「地価」と言います。地価は国交省により発表されているので、興味のある方は一度「国土交通省:国土交通省地価公示・都道府県地価調査」をご覧ください
家の査定ポイント2:雨漏りやシロアリの被害はないか
家の査定で見られるポイントとして、雨漏りやシロアリの被害がないかも見られます。もし被害がある場合は、安心して住める住宅ではないと判断されるため売却がしづらくなってしまいます。
雨漏りやシロアリ被害のある家をそのまま引き渡すと、瑕疵(かし)担保責任に問われ、補償金・賠償金を支払う可能性もあります。雨漏りやシロアリに関しては、売却前に対処しておきましょう。
床下にシロアリの被害が発生している場合、家の柱が腐ったりボロボロになっていたりすることもあります。事前に問題がないか確認するには、ホームインスペクション(住宅診断)を行うと良いでしょう。
家の査定ポイント3:家の所有者は誰か
家の査定のポイントとして、家の所有者が誰なのかをチェックされます。家の査定を行う不動産会社は、事前に登記簿謄本を取得し、登記簿謄本の所有者と査定の売主が同じであるかチェックしています。
家の売り主と所有者が同一であれば問題ありませんが、登記簿謄本の所有者と査定の売主が異なる場合、売りにくい可能性があります。所有権移転登記を行えば、売主と登記簿謄本の所有者が同じになりますので、登記簿謄本の所有者と査定の売主が違う場合は、対応しておきましょう。
名義人が複数人だった場合、それは共有名義という状況です。家を売却しようと思った際に共有名義だと、相手から承諾を得る必要が生まれます。大丈夫だと思っていても何があるかわかりません。家に対する意見が分かれてしまうと売却がスムーズにしづらいため、必要があれば名義人を代表者1人にしておくと良いでしょう。
家の査定ポイント4:日当たりや風通しの良さ
査定で見られるポイントに、日当たりや風通しの良さなども室内外をチェックされます。日当たりに関しては、住宅の道路に接面している向きによって決定され、「南」「東」「西」「北」の順に、査定価値が高くなります。
風通しの良さは、風が抜けるような家の作りになっている場合、価値を上げられるでしょう。眺望もチェックポイントに含まれ、少し高台で見晴らしが良い場合、高い評価を得られます。日当たりや風通しの良さは、今すぐ変えられるものではありませんが、家の価値の高低の判断材料にはなります。
家の査定ポイント5:間取りのシンプルさ
間取りがシンプル化どうかも、査定で見られるポイントです。意外に思われるかもしれませんが、間取りにこだわった家は、査定額があまり高くなりません。なぜなら、シンプルな間取りの方が様々な人のニーズを満たせるからです。
どんな買主も住めるような間取りであれば、高額査定を目指せるでしょう。こだわった間取りの別荘などは、高い価値にならない可能性も少なくありません。
もしどうしても欲しい立地にある家なのに間取りが奇抜な場合、買主はリノベーションをする必要が生まれるので、リノベーション費用を考えると家を安く買いたいはずです。相場以上に安く買いたい人と、少しでも高く売りたい売主という構図になってしまうと売却がスムーズにすすみません。
家の査定ポイント6:売主の態度や人柄
売主の態度や人柄も、不動産会社はチェックしています。隠しごとをしているような依頼者の場合、契約を断る可能性も否定できません。
また、依頼者の言葉遣いや態度が悪い場合、営業担当者は消極的になり、しっかりと営業してくれない可能性もあります。言葉遣いや態度に気を遣って、不動産会社と接するようにしましょう。
特に、不動産会社に対して過剰な値引き交渉をしようと思っている方は要注意です。なぜなら、不動産会社に支払っている手数料を数万円や10万円お得にするよりも、家の売却活動に励んでもらった方が、結果的に50万円や100万円高く売ってくれるかもしれません。
不動産会社も人なので、いくらお客様とはいえ、あなたが迷惑なお客様ではないかチェックされるでしょう。
家査定で高評価を得るためのポイント
家の査定で高評価を得るためのポイントは、次の通りです。
- 部屋を明るく広く見せる
- 水回りを清潔に保つ
- 目に見えない良さを伝える
- 問題点は隠さず伝える
高評価ポイントを理解し、高額査定を目指しましょう。
部屋を明るく広く見せる
部屋を明るく広く見せることで、高評価を得られる可能性があります。
- カーテンを開けておく
- 部屋の荷物などをできる限り少なくする
- 昼間でも電気はすべてつけておく
部屋を広く見せるコツは、物を少なくすることです。そのため、物件のクリーニングと整理整頓は欠かせません。場所別の掃除のポイントは、次の通りです。
場所 | 掃除のポイント |
---|---|
リビング |
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玄関 |
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ベランダ |
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窓ガラス |
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クローゼット |
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キッチン |
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浴室・洗面所 |
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トイレ |
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水回りを清潔に保つ
トイレやバス、洗面台などの水回りは、劣化や汚れが目立ちやすく、清潔な状態ではないと、高く評価されません。そのため、目につきやすい汚れはしっかりと掃除して、不具合がある場合は、メンテナンスを行いましょう。
特にトイレやバス、洗面台では水あかやカビなどが目立つことも少なくありません。カビ落としの研磨剤を使用してきれいにするか、査定の直前に洗剤などを使って磨き、水あかや汚れを落としておくとよいでしょう。
目に見えない良さを伝える
目に見えない物件のアピールポイントをまとめておくことも大切です。
- 駅からは遠いもののバスがあって便利
- タクシーがよく通りつかまえやすい
- 地元民が交通安全パトロールを行っている など
こうした周辺状況だけではなく、「床暖房がついている」「過去にリフォームをしている」といった室内状況も、目に見えるものではありません。部屋内も含めて、家の査定で高評価になりうるポイントを整理しておきましょう。
マンションの場合、耐震対策の有無をアピールすることも無視できません。1982年までに建てられたマンションの場合、「旧耐震構造」となっている可能性があり、価値が低くなってしまうリスクがあります。しかしながら、立地が良い場合、売却可能になることもあります。
問題点は隠さず伝える
家の設備で問題があるものに関しては、正直に説明し、問題をなくすための対策を伝えることが重要です。問題点を隠すことを避け、査定員に信頼してもらえるように誠実な態度をとりましょう。家の不具合を隠し、後でバレた場合、トラブルにつながってしまいますので、注意してください。
家の査定で注意するべきポイント
家を査定してもらうときの注意ポイントは、次の通りです。
- ハウスクリーニングは不要
- 査定価格は売却価格ではない
- 査定額が高いだけの不動産会社とは契約しない
- なるべく複数の不動産会社に依頼する
このような注意点を知り、売却の失敗を避けましょう。
ハウスクリーニングは不要
家の査定をしてもらう際には、ハウスクリーニングは不要です。ハウスクリーニングを行ったからといって、それだけで査定額が上がるわけではなく、清掃を依頼する費用がかかる分、マイナスが出てしまうこともあるでしょう。
不動産会社は家の細部まで見て査定額を決定しますが、基本的には築年数や交通アクセス、建物設備などをチェックして計算しています。そのため、家がきれいかどうかが直接査定額に反映されることは少ないといえます。
もちろん、家がきれいなほど好印象を与えやすくはありますが、査定額への影響はほとんどないため無理に行うことはないでしょう。ただし、ハウスクリーニングによって部屋をきれいにしておくと、内覧時には購入希望者に好印象を与えやすいです。
家の売却にあたってハウスクリーニングをしようと考えているなら、査定前よりも内覧の前に行ったほうが効果的といえるでしょう。
査定価格は売却価格ではない
査定価格は、基本的に3ヶ月程度で売れる価格の目安を算出したものです。そのため、必ず査定価格の値段で売れるわけではなく、売却価格を保証するものではありません。「査定価格はあくまでも目安」と捉え、査定依頼しましょう。
査定額が高いだけの不動産会社とは契約しない
査定を依頼した際、非常に高い査定額を出す不動産会社があります。しかし、こうした業者は、契約をとるためだけに査定額を高くしている可能性が高いです。査定額が高いだけの不動産会社とは契約しないために、査定額の根拠を聞いてみましょう。
しっかりと査定額の根拠を説明できない場合、安易に契約しないことをおすすめします。不動産会社を選ぶ際は、家のある地域に詳しいだけではなく、査定結果をわかりやすく説明できる業者に注目しましょう。また、スピーディに対応してくれ、約束した様々なことを守ってくれる業者も、信頼できます。
なるべく複数の不動産会社に依頼する
査定価格は、不動産会社によって違うため、1つの不動産会社の査定額だけを参考にしないことも重要です。「取引事例比較法」「原価法」「収益還元法」といった3種類の査定価格の算出方法があるため、不動産会社の査定価格に差が生じます。
また、類似した事例をベースに価格評価を行う「取引事例比較法」でも、会社によって比較対象の物件が違う可能性があり、価格に差が生まれます。
複数の不動産会社に査定を依頼すれば、金額を比較できるだけではなく、自宅の相場を見極められるでしょう。そのため、なるべく複数の不動産会社に依頼し、自分に合った業者を選ぶ必要があります。
複数の不動産会社に査定を依頼するなら一括査定サービスがおすすめ
複数の不動産会社に査定を依頼する時におすすめのサービスは、一括査定サービス「イエウール」です。イエウールは、自宅などインターネットのつながる環境であれば、無料で複数の不動産会社に査定を依頼できます。
また、大手企業だけではなく、地元密着の不動産会社など、全国の1,600社以上から選べることも特徴です。査定額の比較は、最大で6社と比べられ、場合によっては、100万円以上差が出ることもあるでしょう。
しかもイエウールは、クレームの多い企業との契約を解除する仕組みを設けているため、優良な不動産会社と出会えます。そんなイエウールの使い方は、次の通りです。
- トップページの「日本地図」から都道府県を選択、もしくは郵便番号を入力
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他にもイエウールでは、「不動産売却に関するQ&A」や「査定企業一覧」も掲載しており、不動産売買に関する情報をたくさん集められます。イエウールを利用して、査定額をチェックし、自分に合った不動産会社を見つけませんか。
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まとめ
家を査定するときにチェックされるポイントは、日当たり・風通しの良さや立地・周辺環境の利便性、間取りのシンプルさなどです。
家を査定してもらうときの注意ポイントは、査定額が高いだけの不動産会社とは契約せず、なるべく複数の不動産会社に依頼することです。査定額を比較して、信頼できる不動産会社を見つけてください。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事をご参考にしてみてください。