マンションを実際に売却したことがある人の中には、満足のいく売却ができた人もいれば、納得できない、失敗したと感じている人もいます。実際に売却活動を始める前に、失敗例と成功例を学ぶことで、より満足のいく売却に近づけることができるでしょう。
この記事では、マンションを売却したことのある人の体験談を、それぞれよくある失敗例と成功例を元に掲載し、それぞれのポイントを解説します。マンション売却の体験談を確認してぜひ売却を成功させましょう。
マンションの売却を全般的に知りたい方は「マンション売却について知ろう!売却の流れや相場情報、注意点を解説」の記事をご覧ください。
あなたの不動産の
売却価格を
いますぐチェック
不動産をどうするか迷っている方は、まず査定をして価格を知りましょう。査定するなら一括査定サイトのイエウールがおすすめ。完全無料で複数の会社に査定をしてもらうことができます。
失敗体験1:査定額にだまされて不動産業者を選んでしまった
マンションの売却をする場合には、不動産会社と媒介契約を結んで仲介をお願いします。媒介契約を結ぶ前には、必ず何社かの不動産会社に査定をしてもらい、その中からより信頼できそうで、高額売却をしてくれそうな会社を選びます。
しかし、不動産会社の中には媒介契約を結びたいがために、相場からかけ離れた高額査定を提示する不動産会社もいます。高額査定にだまされて不動産会社を選んでしまった人の失敗例をみてみましょう。
体験談の内容
Aさんは中古マンションをできるだけ高く売却したかったため、購入金額よりも高い査定金額を提示した不動産業者を選んで専任媒介契約をしました。しかし結局買手が見つからず担当者から何度も値下げを要求され、市場価格より安い価格で売り出す結果になってしまいました。
結局内覧を希望する人すら現れず、売主は媒介契約の解約を申し入れて契約を解除しました。そのまま契約を続けていたら、かなり低い金額で売却が決まっていた可能性があります。査定金額が相場より高い不動産会社には注意する必要があります。
実際に査定額がわからず、今後の選択肢に悩んでいる例としては、次のものがあげられます。
不動産やさんから査定金額2社もらったけど、見方と今後の選択肢がわからないなぁ~
— らむちょこみんと (@mm1316233) September 14, 2017
査定価格と成約価格の違いを知ろう
このAさんの場合には、マンションの売却に至る前に媒介契約を解除できたので、実際の損害はありませんでした。しかし、世の中には高額査定にだまされて媒介契約を結び、結局相場価格よりもかなり安い価格でしか売れなかった、という人がたくさんいます。
この失敗談から学べるポイントは、実際に売れる価格と不動産会社が提示する査定額は違う場合があるということです。中古マンションの売却価格は、周辺の同じようなマンションの相場価格が妥当なところです。
値引き交渉を見込んで、相場価格よりも少し高めの価格で売り出したとしても、最終的には相場なりの価格に落ち着くのが一般的です。
一方で、不動産会社の査定は不動産会社が好きな価格を提示することもできます。真面目で良心的な不動産会社であれば、相場を見込んだ上で、確実に売れる価格を提示してくれるでしょう。
しかし、何とかして媒介契約を取って、最終的に仲介手数料を何としても欲しがる不動産会社の中には、売主にとって魅力的に見えるような高額査定を提示する会社もあります。
査定額はいろいろな理由を付けて自由に付けられますが、実際の成約価格とは違います。このようなことがないようにするためには、周辺のマンションの相場を売主側も把握しておく必要があります。
チラシや不動産情報サイトなどで調べることと、不動産一括査定サイトで複数の不動産会社に査定してもらうことをおすすめします。イエウールなら簡単登録で、良心的な不動産会社最大6社に査定を依頼できます。
一括査定で平均的な査定額を知ることで、おおよその相場を理解できます。マンション売却を考え始めたのなら、ぜひイエウールで一度一括査定してみましょう。
↑完全無料で査定依頼できます↑
失敗体験2:内覧の準備を怠って買い手が見つからなかった
マンションを売り出して、興味を持つ人が現れたら内覧してもらいます。内覧であなたのマンションに対して良いイメージを持ってもらうことが、成約への大きな第一歩です。
しかし、その肝心の内覧の準備を怠ったことで成約に至らなかったという失敗談を見ていきましょう。
体験談の内容
Bさんは、引越しの準備や日常の忙しさのあまり、部屋の中を片付けることなく物件を売りに出してしまいました。マンションに興味を持ってくれた人はいたのに、内覧の準備が行き届かずに掃除もしないまま内覧会を行ってしまいます。その結果、部屋の印象が悪くなり、なかなか買い手が見つかりませんでした。
マンションの状態が良くないと、内覧希望者にはマイナスの印象を与えやすいです。
マンション、アパートの
共有スペースや廊下にタイヤとか置いているような物件が内覧する前からここはないなって住人がいる感。ほぼ当たる— 未来猫(みらいねこ)´•ﻌ•` 🐾 (@mirainekotosora) July 25, 2020
内覧前にやっておくべきこと
そのマンションを購入しようか迷っている人にとっては、内覧は物件の様子を直接把握できる、とても貴重な機会です。内覧に来る人は、実際に売主が住んでいる状態での内覧であることは承知しているので、荷物や家具を運び出しておくほどのことは必要ありません。
しかし、購入希望者に良い印象を持ってもらうためには、掃除や整理整頓はしっかりと行なっておきましょう。乱雑な部屋では良い印象を持ってもらえません。生活感はあって当然ですが、部屋やクローゼットの中は整理をして、どこを見られても大丈夫なように整理しておきましょう。
また、マンションの部屋の第一印象を決めるのに玄関はとても大切です。玄関はしっかりとほこりを掃いて、靴は整理しておきましょう。
購入希望者が最もチェックするのは水回りとキッチンです。汚れが付きやすく、においの問題もあるので、事前にしっかりと掃除をしておきましょう。自分でできる範囲で十分なので、メラミンスポンジや歯磨き粉を使って水あかをしっかりと落としておきます。
キッチンのコンロや換気扇の油汚れもできるだけきれいにしておきます。シンクも磨いておきましょう。お風呂やトイレも掃除します。カビが生えていたらカビ取り剤も使ってきれいに仕上げておきましょう。
失敗体験3:売り出す時期を間違えた
野菜や魚には旬の時期というものがありますが、実はマンション売買にも旬の時期があります。マンションが売れやすい時期からずれた時期に売り出してしまった失敗例をご覧ください。
体験談の内容
Cさんは会社の都合で、転勤の時期が通常の異動の時期である4月ではなく6月にずれました。みんなが引越しで忙しい3月中の引越しにならなかったことにホッとして、4月からマンションの売り出しを始めました。
しかし、4月から新生活を始める人が多く、みんな3月までに新居を決めてしまっていたためになかなか売れず、結局夏の終わりまで売れることはありませんでした。
売り出す時期次第ではマンションが売れないことも多く、いつ売るのか時期を見極めることは重要です。
#マンション #不動産
今はスピードダウンの時☺️
不動産市況を俯瞰してもう一度売り出し時期を再考してみることに🤓
少し待った方がいい的な口調も不動産屋の担当者さんからもあった🤭— ついにマンションを売る時がきた (@3ujln8ozbGTPNG9) July 17, 2019
確実に売却するための選択肢を知ろう
まず、マンション売却の旬の時期を理解しておきましょう。最もマンションや一戸建てなどの住居が売れる時期は、新年度が始まる前の1月から3月です。次に売れやすい時期は、9月からの異動の辞令が下りた人が新居を探す7月から8月です。この時期を逃すと、正直なところマンションはとても売れにくくなります。
どうしても売れない場合でも、売却してしまわないと困る場合には、値引きして売る方法と、不動産会社に買い取りをしてもらう方法があります。時期がずれても、安くてお得な物件なら購入する人は現れます。また、不動産会社に直接買い取ってもらえば、売れる時期などは全く関係なく売却できます。
どちらも旬の時期に売るよりも売却価格は安くなってしまいますが、確実に売却はできます。
マンション売却の体験談ブログ3選
マンション売却についての理解を深めるには、体験談を掲載しているブログを参考にすることもおすすめです。
- マンション売却体験記
- 中古マンションを売る前に読むブログ
- マンション売却ブログ
これらのブログを参考にして、マンション売却についての理解をさらに深めましょう。
ブログ1:マンション売却体験記
このブログでは3LDKのマンションを3,500万円で売却した際の体験談が掲載されています。実際にマンションを売る際の疑問や不安についても書かれており、初めて不動産売却をする人には共感しやすい内容となっているでしょう。
ブログの体験記を参考にすることで、実際にどのような経緯で売却したのかについて理解が深められます。また、ブログには売却の流れやコツ、費用なども掲載されています。
初めてマンション売却をしようと考えており、右も左もよくわからないという人は、このブログを参考にしてみることがおすすめです。
ブログ2:中古マンションを売る前に読むブログ
中古マンション売却のノウハウを知りたい人は、「中古マンションを売る前に読むブログ」がおすすめです。このブログはマンション売買で失敗した経験のある人が著者であり、実際の失敗談から成功の秘訣を学べます。
体験談を参考にできるだけではなく、マンション売却のコツなども詳細に掲載されている点が特徴です。そのため、少しでも知識をつけてから売却に臨みたい人は参考にしてみるとよいでしょう。
ブログ3:マンション売却ブログ
複数の体験談を参考にしたいなら、「マンション売却ブログ」がおすすめです。このブログでは3回のマンション売却の体験談が赤裸々に語られています。また、著者は主婦なので親近感を持ちやすく、初めてマンションを売却する人にも共感しやすい内容となっています。
ブログにはマンション売却のコツや流れなど、ノウハウも掲載されているので、体験談と一緒に参考にしたい人におすすめです。
よくあるマンション売却体験
マンションの売却を成功させるには、売却体験のデータを参考にすることがおすすめです。売却においてどのようなデータが出ているのか、そこから何が読み取れるのかを知り、マンション売却についての理解をさらに深めていきましょう。
マンション売却の体験データ
まずはマンションの売却において、どのようなデータがあるのかを知っておきましょう。
項目 | 売主(売買)の主要原因別の苦情・紛争相談割合 | 査定額と成約額の価格差 | 保有年数 |
内容 | マンションの売買における原因別の苦情や紛争相談の上位5項目の割合 | 査定額と実際の売却価格にどれくらいの差があったか | 何年マンションを保有していたか |
パーセンテージ(人数) |
|
|
|
これらのデータを参考にして、何が読み取れるのかを考えていきます。
体験データから読み取れること
上記のデータから、マンション売却時には重要事項の説明でトラブルになりやすいことがわかります。重要事項をきちんと説明してもらえないために、売却後に買主とトラブルになることもあるので注意しなければなりません。
これを防ぐには不動産会社に念入りに説明をしてもらうようにし、契約時に買主が納得するまで話し合うことが大切です。
また、査定額と実際の契約金額である成約額には、100~200万円程度の差が出ることも多いです。場合によってはさらに大幅な違いとなるので、査定額は鵜呑みにせず、マンションにどれくらいの価値があるのかを、正しく調べておくことが大切といえるでしょう。
保有年数のデータを参考にすると、10年以上住んでから売却している人が多いことがわかります。マンションは、鉄筋コンクリート造など耐久性が高い構造をしているので、経年劣化による資産価値の減少幅が緩やかです。
そのため、ある程度年数が経っていても売却が可能であり、築浅のうちに売り急ぐ必要はないといえるでしょう。
マンション売却の失敗を予防するためのチェックリスト
マンション売却では失敗する人が多く、失敗の体験談も多数見られます。そのため、売却で失敗しないためには何をすべきなのかを把握しておくことが大切です。失敗を予防するためのチェックリストを参考にして、マンション売却の成功を目指しましょう。
チェックすべき項目一覧
マンション売却の失敗を防ぐには、次のポイントをチェックしておきましょう。
- 査定額は複数社で比較する
- 不動産会社から査定の根拠を聞く
- 周辺の売り出し状況を把握する
- 査定価格と成約価格の違いを知る
- 内覧の準備や対応は念入りに行う
- 媒介契約の種類ごとの特徴を把握する
- 売却成功には担当者との相性が重要
これらの点を頭に入れて売却に臨むことで失敗を防ぎ、より好条件でマンションを売却しやすくなります。
特にチェックすべきポイント
マンション売却の失敗を防ぐには、特に次の3つのポイントをチェックしておきましょう。
- 査定額は複数社で比較する
- 不動産会社から査定の根拠を聞く
- 周辺の売り出し状況を把握する
査定額は不動産会社によって違うので、必ず複数社で比較しましょう。比較せずに売却を決めてしまうと、相場以下の価格で売ってしまい、損をする可能性があります。また査定額が高すぎる場合は、それを信頼して売り出すと買い手がつかないこともあるので注意しましょう。
また、査定額をチェックする際には、なぜその金額になっているのか、根拠を聞いておくことが大切です。不動産会社によっては自社で契約してもらいたいがために、査定額を実際の価値以上に高額にすることがあります。
これを信用して契約すると、想定していた利益が得られず、損をしたと感じることも少なくありません。不動産会社によっては実際の価値よりも低額で査定を出すこともあるので、根拠の確認は必須です。
マンションが売れやすいか、いくらで売れるかは周辺のマンションの売り出し状況によっても異なります。もし周辺で売り出し物件が多いと、競合が多くなってしまい、売れづらくなることが多いです。
また、売り出されている物件が安いと、相場もそれに合わせられてしまい、損をすることも少なくありません。さらに同じマンションから売り出しがあると、条件を比較されやすく、より安いほうが先に売れるといったリスクもあるでしょう。
売り逃しを防ぐには、周辺の売り出し状況をチェックしておき、競合が多い場合は売り出し時期をずらすなどで対処することがおすすめです。
準備と計画がマンション売却の成功の鍵
ネット上に限らず街中にも不動産会社はいくつもあり、マンション売却経験がない方はどの不動産会社に相談して良いのか分からず、上手に手続きを進めることが難しいといえます。
ここまでお伝えした通り、マンションの売却を成功させるためには、しっかりと事前準備を行い綿密な計画を立てることが不可欠になります。しかしその際も、安易に進めるのではなく現在の不動産売買の状況や傾向をある程度把握した上で行うことが大切です。
マンション売却を成功させた方はたくさんいます。ネット上にはこれらの方々の体験談が多数掲載されていることから、まずは信頼できる情報にアクセスして状況を把握することをおすすめします。
マンション売買は大きな取引です。体験談を参考にして、失敗して後悔することがないように手続きを進めていきましょう。
もっと詳しく知りたい方は、「マンションを売却する流れを解説!注意点と費用も確認しよう」の記事をご覧ください。
また、 「マンション売却のときの専任とは?メリットデメリットやおすすめ理由を紹介」 という記事や、 「マンションを売却する前にリフォームは必要か」 という記事もご覧ください。
他にも以下の記事をご参考にしてみてください。