札幌市で不動産を売却したいと考えている方にとっては、札幌市内の不動産売却の相場の動きが気になるところでしょう。不動産相場を考える上で切り離せないデータの一つが人口の増減です。
人口が増加して不動産も必要とする人が増えれば不動産の売却価格も上昇しますが、人口が減少すれば不動産需要が減って売却価格も下落してしまいます。
全国的に見ると、日本では2015年に人口が減少に転じています。しかし、札幌市だけで見ると2015年に197.2万人だった人口が、2020年には197.5万人と2万人以上増加しています。札幌市での人口の増加傾向は2025年頃まで続き、その後ゆっくりと減少傾向に転ずると推測されています。
しかし、全国平均と比べると、人口の減少スピードはとてもゆっくりしたものなので、札幌市内での不動産需要は今後20年程度は全国平均と比べると高い水準で維持されると考えられます。
【札幌市】不動産の売却相場は?
札幌市における不動産の売却相場はどのようなものなのかまずは具体的にみていきましょう。2017年から2020年までの不動産の売却相場の平均と、エリアごとの売却相場の平均についてお伝えします。
札幌市の売却価格の相場はいくらなのか
札幌市で2017年から2020年にかけて取引された不動産の、マンション、一戸建て、土地の売却価格の平均額は次の通りです。
項目 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|---|---|
マンションの取引平均額 | 1,558.6万円 | 1,641.1万円 | 1,725.9万円 | 1,557.8万円 |
一戸建ての取引平均額 | 2,814.2万円 | 2,996.0万円 | 2,656.8万円 | 3,158.1万円 |
土地の取引平均額 | 1,342.0万円 | 1,490.7万円 | 1,583.8万円 | 1,560.8万円 |
土地の坪単価取引平均額 | 23.6万円 | 26.3万円 | 28.1万円 | 29.4万円 |
不動産取引の平均額を見てみると、札幌市は地方都市の中では比較的高水準で推移していることがわかります。地方都市の中には、県庁所在地であっても、土地の坪単価の平均額が15万円程度の地域もあります。
2020年において、東京や大阪といった大都市圏から遠く離れた北海道において、坪単価が30万円に届こうかというのは、札幌市ならではの現象といえるでしょう。
一方で、マンションの取引価格が下落傾向にある点が気になります。札幌では一戸建てや土地がマンションよりも人気が高いようです。
相場情報についてもっと詳しく知りたい方は、マンションの売却相場の記事や家の売却相場の記事をご覧ください。
エリア別の最新相場価格をチェック
次に札幌市のエリア別の不動産の売却相場についてみていきましょう。札幌市内には10の区があります。マンションの売却相場だけでみると、平均売却額は次の順で高くなっています。
中央区>東区>厚別区>西区>白石区>豊平区>北区>手稲区>清田区>南区
今回は、札幌市の主要エリアである中央区と、市内でも比較的高額で取引されている西区と厚別区、それから住宅地として人気が高い清田区について詳しくみていきましょう。
項目 | 中央区 | 西区 | 厚別区 | 清田区 |
---|---|---|---|---|
マンションの取引平均額 | 1,970.3万円 | 1,372.6万円 | 1,720.6万円 | 1,310.0万円 |
一戸建の取引平均額 | 8,076.9万円 | 3,619.3万円 | 2,754.5万円 | 2,594.1万円 |
土地の取引平均額 | 3,625.0万円 | 1,728.0万円 | 1,720.0万円 | 1,140.0万円 |
土地の坪単価取引平均額 | 70.3万円 | 33.4万円 | 26.2万円 | 22.1万円 |
上記の一覧表をみると、札幌市内でもエリアによって不動産価格が大きく違うことが分かります。市の中心部であるだけでなく、道庁所在地でもある中央区が高額であることが分かります。特に、一戸建てと土地の取引価格は他のエリアと比べると極端に高いことがわかります。一方で住宅地として人気が高い清田区は、買手としてなら比較的リーズナブルに住宅を入手できる地域といえます。
直近2年間の相場動向の推移
札幌市内の不動産の2019年から2020年にかけての傾向は、マンションの人気が落ちてしまい、一戸建てに特に需要が集まっていることがわかります。
マンションの売却金額は、2019年から2020年にかけて150万円以上も下げていますが、一戸建ては500万円程度平均額が上がっています。また、土地の坪単価も少しずつ上がっているのが特徴です。
札幌市にお住まいで、売却を検討している方や価格が気になる方は、まず査定をするところから始めましょう。査定を依頼するには複数の不動産会社に無料で依頼できる一括査定サービス「すまいステップ」がおすすめです。
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札幌市の不動産取引事例をみてみよう
札幌市内で2020年に実際に行われた不動産取引の事例をみてみましょう。上記でご紹介した4つのエリアで実際に取引された事例をご紹介します。
マンションの取引事例です。
所在地 | 最寄り駅・所要時間 | 取引価格 | 間取り | 面積 | 築年数 |
---|---|---|---|---|---|
中央区 | 西11丁目駅から12分 | 2,700万円 | 3LDK | 80平米 | 築17年 |
西区 | 琴似駅(札幌市営)から3分 | 2,600万円 | 3LDK | 95平米 | 築23年 |
厚別区 | 森林公園駅(北海道)から1分 | 2,900万円 | 3LDK | 105平米 | 築28年 |
清田区 | 大谷地駅から30分以上 | 1,900万円 | 5LDK | 115平米 | 築21年 |
一戸建ての取引事例です。
所在地 | 最寄り駅・所要時間 | 取引価格 | 面積 | 築年数 |
---|---|---|---|---|
中央区 | 円山公園駅から7分 | 1億3,000万円 | 155平米 | 築6年 |
西区 | 発寒中央駅から13分 | 3,000万円 | 210平米 | 築32年 |
厚別区 | ひばりが丘駅から5分 | 3,700万円 | 230平米 | 築27年 |
清田区 | 南郷18丁目から13分 | 3,200万円 | 150平米 | 築22年 |
土地の取引事例です。
所在地 | 最寄り駅・所要時間 | 取引価格 | 面積 | 坪単価 |
---|---|---|---|---|
中央区 | 西28丁目駅から13分 | 4,300万円 | 180平米 | 80万円 |
西区 | 宮の沢駅から11分 | 2,200万円 | 165平米 | 43万円 |
厚別区 | 厚別駅から10分 | 2,000万円 | 260平米 | 25万円 |
清田区 | 北野4条駅から30分以上 | 1,600万円 | 195平米 | 27万円 |
やはり、一戸建てと土地は中央区の物件が飛び抜けて高額で取引されていることがわかります。中央区の土地の坪単価を見ると、最低でも50万円からと札幌市内の他のエリアと比べるとかなり高くなっています。一方でマンションの取引事例は、中央区と他のエリアでは大きな差がないことがわかります。
札幌市の不動産売却を成功させる方法
上記の取引事例からみてもわかるように、札幌市内では物件価格が安い清田区においても、築20年以上のマンションが平均価格を大きく上回る価格での売却に成功している物件があります。
物件ごとにアピールポイントをしっかりと買主に伝えられれば、札幌市内の不動産の高額売却が可能となります。札幌市内での不動産売却において、アピールできるポイントにはどのようなものがあるのかお伝えします。
除雪や排雪の負担が少ないことをアピールしよう
札幌市内で買主にアピールできる点には、除雪や排雪の負担が少ない点が挙げられます。札幌市内での最大積雪量の平均は80cm程度です。雪かきはとても重労働なので、できるだけその負担は少なくしたいものです。
札幌市では公道の幅が8m以上の道路なら除雪が、10m以上なら排雪も市の負担で行われます。自宅が面している道路の幅が8m以上の物件であれば、除雪の負担が少なくて済むという点をアピールポイントにできます。
内階段・内廊下をアピールしよう
マンションであれば、階段や廊下が建物の外に設置されている物件よりも、内階段や内廊下の物件の方がアピールできます。
札幌市の12月から2月までの3カ月間の平均気温は氷点下になります。降雪量も増えるので、外階段や外廊下では歩くところが凍りつき滑る危険性があります。
内階段や内廊下であれば、凍りついて滑る危険性はとても少なくなります。この点は大きなアピールポイントになるでしょう。
また、一戸建てでも風除室の完備など、雪や寒さ対策がしっかりととられているかどうかが、大きなアピールポイントになります。
札幌市ではいつが売り時なのか
札幌市内で不動産の売却を考えている方の中には、より高額売却を目指すために、今すぐ売りに出した方がいいのか、少し値上がりするのを待った方がいいのか、気になっている方もいるでしょう。
まず、札幌市内のマンションが今後値上がりする可能性は非常に少ないと考えられます。今すぐ売りに出さないと、待っている間にどんどんと相場は下落していくでしょう。現在の価格で売却できるうちに売却してしまうことをおすすめします。
一戸建てと土地は現在相場が上昇傾向にあります。さらに待っているともっと上昇していくのか、どうかが気になるところです。
土地と一戸建ての上昇傾向は、一過性の可能性が高いと思われます。2018年から2019年にかけての一戸建ての値上がりの幅が急激すぎる点が気になるところです。
今後、値上がりを待っているうちに反動で一気に値下がりする可能性も考えられます。現在、高値で推移しているうちに売却してしまったほうが無難だと考えられます。
札幌市の不動産売却なら一括査定サイト「すまいステップ」がおすすめ
不動産売却を成功させるには、業者選びも重要なポイントです。新潟県の不動産売却に強い業者を見つけるには、一括査定サイトのすまいステップを利用すると良いでしょう。
すまいステップを活用することで、スムーズに不動産会社を探すことができ、売却活動も効率良く進めやすくなります。また、すまいステップには次の3つの強みがあります。
- 査定依頼に対応するのは厳選された営業担当者
- 自分で選んだ不動産会社以外から連絡がこない
- 47都道府県全国対応
これらのポイントからすまいステップの魅力を把握し、サービスを上手に活用して不動産売却の成功を目指しましょう。
すまいステップの強み1|査定依頼に対応するのは厳選された営業担当者
すまいステップでは、査定依頼に対応する営業担当者の厳選に力を入れています。
以下4つの条件のうちいずれかを満たした担当者のみがお客様の対応にあたります。
- 宅建取引士の資格保有者
- 売買仲介営業業を5年以上経験している
- 累計100件以上の売買仲介実績
- 市場相場よりも高値で販売した経験あり
提携している不動産会社には、過度なしつこい営業電話など、お客様への迷惑にあたる行為を禁止しています。
すまいステップの強み2|自分で選んだ不動産会社以外から連絡がこない
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すまいステップの強み3|47都道府県全国対応
全国47都道府県に対応していて、地方でも利用できる点はすまいステップの強みです。不動産の一括査定サイトは数多くありますが、全国対応していないサイトもあります。
都市部のみに対応しており、エリアによっては利用できないということもありますが、すまいステップならこの心配はありません。新潟県に対応した不動産会社とも提携しているので、問題なくサービスを利用できます。
すまいステップでの不動産売却の流れ
すまいステップを利用して不動産を売却する場合の、具体的な流れについてお伝えします。すまいステップを利用しての不動産売却は次のような流れで進みます。
- 査定依頼
- 机上査定の結果の返事
- 不動産会社選び
- 訪問査定依頼
- 訪問査定
- 媒介契約締結
- 売却活動
- 売買契約締結
査定依頼
まずはすまいステップのサイトにアクセスして、査定を依頼します。売却したい不動産の住所や面積、間取り、築年数といったデータと、依頼者の連絡先を入力して送信します。査定依頼を受け取ったすまいステップでは、その物件を扱っている不動産会社に査定依頼を出します。
机上査定の結果の返事
不動産会社が査定依頼を受け取ったら、データのみで査定する机上査定を行い、依頼者にメールか電話で返事をします。
机上査定とは、実際に物件を見ることなく、立地や築年数、面積、周辺地域の相場といったデータのみで査定を行うものです。査定の精度は低いのですが、おおよその傾向は把握できます。
不動産会社選び
机上査定の結果を受け取ったら、訪問査定を依頼する不動産会社を選びます。査定額だけではなくて、その査定額になる理由などもしっかりと吟味した上で、信頼できそうな不動産会社をしっかりと選ぶようにしましょう。
すまいステップからは最大4社の机上査定が届きます。訪問査定は必ず立ち会いが必要で手間がかかります。全ての会社に依頼してしまうととても大変なので、2社から多くても3社に絞りましょう。
訪問査定依頼
訪問査定を依頼する不動産会社を決めたら、机上査定の結果に記載されている連絡先に連絡をして依頼します。依頼をした時に、日時を決めて、用意しておくべき書類も教えてもらいます。
書類がなくても査定はできますが、より正確な査定額を算出するためにはできるだけ用意した方がいいでしょう。
訪問査定
訪問査定の当日になったら、不動産会社からスタッフがやってきて、物件の細かいところや周辺環境などを直接調査します。この時に、書類の内容の確認をして、必要があれば色々と質問もされます。質問の返事が査定額に影響することもあるので、できるだけ正確に答えるようにしましょう。
媒介契約締結
訪問査定の結果は一週間ほどで出ます。結果を受け取ったら、仲介を依頼する不動産会社を決めて、媒介契約を結びます。
媒介契約には複数の不動産会社と契約を結べる一般媒介契約と、1社のみしか契約できない専任媒介契約と専属専任媒介契約があります。すぐに買手の付く人気の物件であれば一般媒介契約がおすすめですが、そうでない場合には1社のみの契約方法を選ぶ方が無難でしょう。
売却活動
媒介契約を締結したら、不動産会社は売却活動へと入ります。不動産情報サイトで物件情報を登録して公開したり、チラシやタウン誌で宣伝します。
物件に興味を持つ人が現れたら、内覧を行います。内覧には売主の立ち会いが必ず必要です。内覧の結果が成約に大きく響きます。しっかりと準備をして臨みましょう。
売買契約締結
買主が物件の購入を決めたら、価格交渉を行います。両者が合意できたら売買契約を締結します。物件の引渡し日になったら、決済を行い、物件を引渡して、売却が完了します。
まとめ
現在のところ、札幌市内での不動産売却は、高い水準で取引されています。しかし、景気の動向や今後札幌市内の人口も頭打ちになっていくことを考えると、現在の価格でいつまで売却できるのかはわかりません。不動産価格の下落が始まらないうちに、売却してしまったほうが良いでしょう。
高額売却するのであれば、いい不動産会社との出会いが必須です。ぜひすまいステップで良心的な不動産会社を見つけて、納得できる不動産売却ができるように準備をしましょう。